
こんにちは、よーさんです。
今回も記事を見にお越しいただきありがとうございます。
この前、新しい本を探しに本屋さんに行ったら「本屋大賞ノミネート作品発表」とあり、
「本屋大賞」の受賞ノミネート(候補のこと)が出揃いましたね。もうそういう時期なんだなって感じました。
既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、「本屋大賞」とは、「本屋さんが選び、お客さんに薦める、本屋さんで売りたい本」を決める賞です
今の時期は「本屋大賞」で本屋さんも力が入っている時期なので、今回はその「本屋大賞」について話をしていきたいと思います。
今回の記事を読むことで以下のことが分かります。
- 「本屋大賞」はどんな賞なのか、賞を選ぶ人は誰なのか、いつ選ぶのか
- 2025年の「本屋大賞」候補作品について
今回の紹介記事を見て、気になる物が見つかればいいななって願っております。
僕も今回の候補作品の中から1作大賞になってもらいたい作品を読んでおりますので、一緒に自分が選んだ作品が大賞になるか見届けませんか?。
今後の読書習慣の参考になる内容となっておりますので、最後までお読み頂けると嬉しいです。
「本屋大賞」について〜選ぶ人は本屋さんの店員さん〜


本のブームを作っていこう!〜本屋大賞がなぜ生まれたのか?〜
今の社会では、、本があまり売れなくなってきていています。
しかし、本を売るお店の人たちは、一番お客さんと近いところにいて、「どんな本が人気なのか」「どんな本がもっと読まれたらいいのか」をよく知っています。
そこで、お店の人たちが「もっと売れる本を作ろう!」と考え、新しい本の流れを作ることで、本の世界を元気にできるのではないかという思いから、この賞が作られました。
賞の決め方!〜本屋さんの店員さんの投票で決まる〜
「本屋大賞」は、本屋さんで働く人たちが「この本はおもしろい!」「お客さんにもおすすめしたい!」と思った本に投票して決める賞です。
お店で売っている新しい本の中から、一番すてきだと思う本を選びます。
くわえて、「発掘部門(はっくつぶもん)」という特別な部門もあります。
これは、昔出た本の中から「今読んでもすごくおもしろい!」「ずっと読み続けてほしい!」と思う本を選ぶものです。
あとは、「翻訳小説部門」があります。
こうして、新しい本も、昔の本も、もっとたくさんの人に読んでもらえるようにするのが「本屋大賞」の目的です。
2025年の投票から賞の受賞までの流れ〜こうして本のブームは生まれる〜


「本屋大賞」「発掘部門」ともに投票できるのは、新しい本を売っている本屋さんの店員さんです。
アルバイトさんやパートさんも投票できます。
新しい本から選ぶ〜本屋大賞〜
2023年12月1日から2024年11月30日までの間に日本で発売された小説(どんな大きさの本でもOK)に1人3作品まで投票(投票期間は12/1〜1/5)されます。
一次投票で票の多かった10作品がノミネート作として発表されます。
10作品すべて読んでたあとに感想を書き、ベスト3まで投票(投票期間は2/3〜3/2)が行われます。
二次投票では、みんなの投票を点数にして集計します。
1位は3点、2位は2点、3位は1.5点 として計算し、一番点数が高かった作品が大賞になります。
これまでに出た本から選ぶ〜発掘部門〜
ジャンルを問わず、2023年11月30日より前に出た本から選びます。
おすすめの本を1人1冊選んで投票します(投票期間 12/1〜1/19)。
投票された中から、共感した1冊を本屋大賞実行委員会(本屋さんで働く人たちが集まって作った、本屋大賞を決める組織)が選出し「超発掘本!」として発表されます。
また「発掘部門」に投票された作品もリスト化して発表します。
こうしてみると、もし新刊を選ぶ「読書大賞」を逃しても、「超発掘本」としてまた話題になるかもと考えると、いいシステムですね。
それでは次に、今年の本屋大賞10作品をそれぞれご紹介していきます。
2025年の「本屋大賞」候補作品10作を紹介していきます!
今年のノミネート10作品


- 「アルプス席の母」早見和真/小学館
- 「カフネ」阿部暁子/講談社
- 「禁忌の子」山口未桜/東京創元社
- 「恋とか愛とかやさしさなら」一穂ミチ/小学館
- 「小説」野崎まど/講談社
- 「死んだ山田と教室」金子玲介/講談社
- 「spring」恩田陸/筑摩書房
- 「生殖記」朝井リョウ/小学館
- 「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈/新潮社
- 「人魚が逃げた」青山美智子/PHP研究所
ノミネートされた作品の出版社ですが、「小学館」と「講談社」からの作品が多いんですね。10作品のうち、6作品がこの2社から選ばれてます。
本屋さんに行くと、10作品全ての本を取り扱っている所が多くみられますね。スペースの関係で10作全部置けないお店は厳選した作品を置くのでしょうかね。
よく「朝井リョウ」さんの「生殖記」が置かれてることが多い印象でした。デビュー作の「桐島、部活やめるってよ」という作品が有名なのでで聞いたことある方もいらっしゃいますか?
多くの本屋さんは「朝井リョウ」さんの「生殖記」が推しなのですかね?
それでは次に、それぞれの本の紹介をしていきます。
「アルプス席の母」早見和真
- 作品名 アルプス席の母
- 著者名 早見和真
- 出版社 小学館
- 発行年月日 2024年3月15日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 354
- ページ数(Kindle) 347
- 価格(単行本) 1870円
- 価格(Kindle) 1683円
あらすじ
まったく新しい高校野球小説が、開幕する。
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。
湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一大事が来ていたが、選んだのはそれなりに大阪の警戒校だった。
声がかからなかった甲子園常連校を上回ることを夢見て。菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。
慣れない土地での暮らし、厳しい父母会の判決、激痩せしていく息子。 そして二人の夢は叶うのか!? 補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。
主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈と大いなる人生賛歌!
かつて誰も読んだことのない渾身の高校野球小説が開幕する。
「カフネ」阿部暁子
- 作品名 カフネ
- 著者名 阿部暁子
- 出版社 講談社
- 発行年月日 2024年5月22日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 304
- ページ数(Kindle) 306
- 価格(単行本) 1870円
- 価格(Kindle) 1870円
あらすじ
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。
この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。
弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。
弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
「禁忌の子」山口未桜
- 作品名 禁忌の子
- 著者名 山口未桜
- 出版社 東京創元社
- 発行年月日 2024年10月10日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 320
- ページ数(Kindle) 345
- 価格(単行本) 1870円
- 価格(Kindle) 1620円
あらすじ
救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。
その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。
彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。
しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。
「恋とか愛とかやさしさなら」一穂ミチ
- 作品名 恋とか愛とかやさしさなら
- 著者名 一穂ミチ
- 出版社 小学館
- 発行年月日 2024年10月30日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 240
- ページ数(Kindle) 222
- 価格(単行本) 1760円
- 価格(Kindle) 1584円
あらすじ
プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。
カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。
「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。
啓久が“出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
「小説」野崎まど
- 作品名 小説
- 著者名 野崎まど
- 出版社 講談社
- 発行年月日 2024年11月20日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 224
- ページ数(Kindle) 198
- 価格(単行本) 2145円
- 価格(Kindle) 2145円
あらすじ
私たちは、なぜ小説を読むのか。
五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にさげられることになった。
複雑な人間の昇華体であり、人の心を掴んで離さない、人の心を忘れた物語の結晶。
そこには好きなものすべてがあった。
二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。
そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。
しかし、その屋敷にはある秘密があった。
小説を書くことで失われる世界の均衡、読むことで広がる無限の心。
「死んだ山田と教室」金子玲介
- 作品名 死んだ山田と教室
- 著者名 金子玲介
- 出版社 講談社
- 発行年月日 2024年5月15日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 304
- ページ数(Kindle) 322
- 価格(単行本) 1980円
- 価格(Kindle) 1980円
あらすじ
夏休みが終わる直前、⼭⽥が死んだ。飲酒運転の⾞に轢かれたらしい。
⼭⽥は勉強が出来て、⾯⽩くて、誰にでも優しい、2年E組の⼈気者だった。
2学期初⽇の教室は、悲しみに沈んでいた。
担任の花浦が元気づけようとするが、⼭⽥を喪った⼼の痛みは、そう簡単には癒えない。
席替えを提案したタイミングで、スピーカーから⼭⽥の声が聞こえてきた。
騒然となる教室。死んだ⼭⽥の魂は、どうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。
今の⼭⽥に出来ることは、話すことと聞くことのみ。
〈俺、2年E組が⼤好きなんで〉。
声だけになった⼭⽥と、2年E組の仲間たちの不思議な⽇々がはじまったーー。
「spring」恩田陸
※上のリンクは「プレミアムブックレット」のページに移動しますので、購入の際は商品項目を「ペーパーパック」に変更しご購入ください。
- 作品名 spring
- 著者名 恩田陸
- 出版社 筑摩書房
- 発行年月日 2024年3月22日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 448
- ページ数(Kindle) (プレミアムブックレットになっているため、kindleでは本編は読めません)
- 価格(単行本) 1980円
- 価格(Kindle) (プレミアムブックレットになっているため、kindleでは本編は読めません)
あらすじ
「俺は世界を戦慄せしめているか?」
自らの名に無数の季節を抱く無二の舞踊家にして振付家の萬春(よろず・はる)。
少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。
同時代に巡り合う、踊る者 作る者 見る者 奏でる者――
それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく。
彼は求める。舞台の神を。憎しみと錯覚するほどに。
一人の天才をめぐる傑作長編小説。
「生殖記」朝井リョウ
- 作品名 生殖記
- 著者名 朝井リョウ
- 出版社 小学館
- 発行年月日 2024年10月7日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 290
- ページ数(Kindle) 276
- 価格(単行本) 1870円
- 価格(Kindle) 1673円
あらすじ
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
「成瀬は信じた道をいく」宮島未奈
- 作品名 成瀬は信じた道をいく
- 著者名 宮島未奈
- 出版社 新潮社
- 発行年月日 2024年1月24日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 208
- ページ数(Kindle) 192
- 価格(単行本) 1760円
- 価格(Kindle) 1584円
あらすじ
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。
「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー(をやめたい)主婦、観光大使になるべくしてなった女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?
面白さ、ますますパワーアップの全5篇!
「人魚が逃げた」青山美智子
- 作品名 人魚が逃げた
- 著者名 青山美智子
- 出版社 PHP研究所
- 発行年月日 2024年11月14日
- ジャンル 小説
- ページ数(単行本) 240
- ページ数(Kindle)199
- 価格(単行本) 1760円
- 価格(Kindle) 1350円
あらすじ
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。
どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。
彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。
12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。
銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。
そして「王子」は人魚と再会できるのか。
そもそも人魚はいるのか、いないのか……。
まとめ


ノミネート作品を改めて10作品見てきましたが、スポーツから推理、オス個体に宿る◯◯目線だったりと、様々なジャンルから選ばれてるんですね。皆様もこの中から気になった作品はありましたか?
僕は、今回の作品たちの中から「生殖記」が今回気になり、読んでいます。
タイトルのインパクトから惹かれてどんな内容なのかなと気になりましたね。
出版社が「小学館」なのでエッチな本ではないという謎の安心感と、表紙を全体的に白くして目立たせるなど、他の作品には無い魅力を感じました。
読み終わったら、また本を紹介しますね。
今回、何だかんだと今までの記事の中で最長となりましたが、最後までついてこられましたか?
これからも読書についての話をどんどん書いていきますのでお付き合い頂けると嬉しいです。



それでは、最後までお読み頂き、ありがとうございました。
また次回のブログでお会いしましょう。